なんか書いてみたり 南霧古学園ホスト部SS

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南霧古学園ホスト部SS

10-28,2009

南霧古学園ホスト部、書きたくなって書いてしまいました><
他の方が設定やらなにやらを考えていて、完全に煮詰まっているものではないので、パイロット版またはオリジナルなものとお考えください。

土下座の準備はいつでもできてるぜ!(ぇ

追記:いつもお世話になっている晴嵐改さんよりホスト律子のすてきなイラストをいただいてしまいました^^
ありがとうございますありがとうございますありがとうございます(土下座
素敵なイラストはSSの最後に貼っています!^^


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「ようこそ、南霧古学園ホスト部へ」
 出迎えてくれた方は眼鏡をかけた理知的な男性、いや、女生徒しかいないこの学園では女性しかいないのだから、女性ということになる。
 招き入れるような動作とともに歩き出した彼女についてその部屋へと入る。
 ここが学園であり、今が放課後であるということを忘れてしまうほどに暗幕で部屋が薄暗く、キャンドルのような照明で幻想的に演出がなされている。
 自分の席となるソファに案内されたのだろう、彼女に座るように促されるままそこに腰かける。
「私は秋月律子と申します。ここの部長、オーナーとも呼ばれていますが、どうぞお見知りおきを」
 その肩書きを聞いて緊張してしまいそうになるが、まるでそれを察するかのように彼女が手を優しく握ってくれた。
「どうか時間までですがお寛ぎください」
 両手で包まれるように握られると、その緊張も解けるのを感じ、ようやく落ち着いた心地になった気がした。
「いらっしゃいませ、お嬢様。飲み物をどうぞ」
 スーツを着た小柄な女の子が膝をつき、テーブルに紅茶の入ったカップやマフィンの載った皿、それらを楽しむための細々としたものを置いてくれる。
 高等部の人間と考えるにはあまりに無理があり、そんな彼女がいることに戸惑いを覚えてしまう。
「彼女は高槻やよい。中等部ですが、後進の育成といいましょうか、接客よりは裏方の仕事をしてもらっています。お客様のご興味があるようでしたら、今日は彼女を指名いたしますか?」
「やよいー! こっちのお茶はまだかしら!」
「ちょ、ちょっと待って、伊織ちゃんっ。申し訳ありません、失礼いたしますっ」
 深々とお辞儀をしてやよいは声のしたほうへと足早に向かっていった。声が一方的にやよいに対して何か言っているのが聞こえる。
 律子はこちらに向かってどこか引きつったような微笑を見せ、
「彼女は早くも常連がついてまして、今日は日が悪かったようですね。また機会がありましたら彼女を指名してあげてくださいね、話していると元気になる癒してもらえると評判でして。紅茶、冷めないうちにいただきませんか?」
 彼女に紅茶の砂糖の量だとかミルクの量だとか尋ねられ、入れてもらった紅茶のカップを受け取り、勧められるままに一口飲み込んでみる。おいしいとつぶやくと律子は誇らしげな笑みを見せてくれた。
「こちらは私たちの部の萩原雪歩が淹れている紅茶です。そういえば、あなたは茶道部でしたね。彼女はお茶にはとにかく詳しくてあなたに合った話が楽しめると思いますよ。日本茶以外にも紅茶や中国茶など様々なお茶を淹れて楽しませてくれますので、そういった部分でも人気です」
 いかがでしょう、と律子が言う前に室内の明かりが少し落とされ、スポットライトがステージを照らし出す。
 ステージのようになっているそこに長い髪を後ろに束ねた凛々しい人がマイクを握って立っていた。そこここに上がる歓声に微笑みと手を振ることで応え、流れ出したアップテンポな曲のリズムに合わせて軽くステップを踏む。
「彼女は如月千早、私たちの部でナンバー2の人気ホストです。歌がうまく、まぁ、愛想のほうはあまりよくないかもしれませんが、クールな性格というのでしょうか、そういうのがかっこいいという方が多いですね」
 室内に響く彼女の歌声に聞き入っていたが、あんなに楽しそうに歌うのに愛想が良くないというのがあまり想像できずに律子をまじまじと見つめてしまう。
 それだけで彼女に通じたのか、耳元であることを教えてくれた。
「彼女は歌が本当に好きなんです、ここに入った動機の1つがここの音響設備がいいからっていうくらいですから。あ、他のお客様方には秘密ですよ?」
 唇に微笑を浮かべつつ人差し指を当てて片目をつぶるのがかっこよくも茶目っ気があり、見惚れるやら笑ってしまうやら、気持ちの動きが忙しくなる。
 急に室内が騒がしくなり、何が起きたのか周囲を見回してみると、すぐに歓声の原因はすぐにわかった。美少年といっても差し支えのない人物がこの部屋に入ってきたからだった。もちろん女生徒であるはずなのだが。
「部の人気ナンバー1ホストが来ました。彼女が菊地真です」
 王子様という表現があてはまるのだろう、入り口からきた彼女にひと際大きな歓声が浴びせられ、数名の女生徒が我先にと近づいていく。
 彼女たちに引っ張りこまれるようにそのまま真は席についていった。
「ああいうふうに人気が高すぎて短い時間しかお相手できないかもしれませんが、それでもきっと楽しい時間が過ごせることをお約束いたしますよ」
 その言葉が終わるとともに指名する相手をどうするか律子に尋ねられる。
 紹介された人たちを反すうしつつ、心に決めた相手の名前をはっきりと告げる。
「わ、私ですか? 私より魅力的なホストはたくさんいますよ? いえ、嫌なわけではないのですが」
先ほどまでの大人びた雰囲気が消え、本気で照れている表情に歳相応のかわいらしさが出てくる。そちらの顔のほうが好ましく思えるのだが、それを言ってしまうのはひどいかと思い心に仕舞い込む。
 では、と彼女は前置きをおいて、
「本日のご指名ありがとうございます、お嬢様。それでは時間まで精一杯お相手をさせていただきます」
 一礼とともに早くも元に戻る彼女に感心しつつ、こちらも笑顔で「よろしくお願いします」と礼を返す。素敵な時間が過ごせるという実感を感じながら。

091107ritsuko.png

-END-

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