なんか書いてみたり だきつき

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だきつき

10-02,2009

今回のSSの元ネタになったのはこちら↓


こちらの貴音と千早が会話して、そのあと歌う部分から想像を膨らませてみました、というか、その続きみたいなものを妄想してみた感じです
百合というほど百合でもないでしょうが、お気をつけて読んでいただけたらと思います


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「あの、四条さん、そろそろ離してもらってもいいかしら?」
「如月千早とこうしていると本当に落ち着きます。そうです、今日はこのまま一緒に私の家に」
「いいいいえ、そんなことはでき、できません!」
「そうですか、とても残念です。では、もう少しこのままいさせてもらうということで」
「し、しじょうさん!?」

「むむう、なんだか貴音が楽しそうだぞ。確かに動物とか抱っこしてると楽しかったり気持ちが落ち着いたりするけど」
 千早と貴音の様子を見ていると、自分は心の内にうらやましいという気持ちをなんだか感じてしまい、家にでも帰ろうかと考えるのだが、今日のスケジュールでは今から帰って飼っている動物たちを抱っこするというわけにはいかない。
 これは問題だ、今の自分はあの2人のように抱き合っている行為をしてみたくてしょうがない。
「困ったぞ。うーん、そんなに困っていないと思うけど、いや、やっぱり困っているのか? さっぱりわからなーいっ」
 考え込んでしまうとかゆくもない頭を盛大にかいてしまって髪の毛をぐしゃぐしゃに乱してしまう。
 さらに髪を束ねていたリボンが取れてしまうまで頭をかき、そこでようやく我に返った。
「しまった、これから仕事なのに。鏡借りるならどこがいいかなぁ」
「あ、響、どうしたの? 今日は髪下ろしてるんだ」
 声をかけられたほうを見ると、そこにいたのは春香だった。こちらに向かって歩いてくる。
「いや、今解けちゃって」
 誤魔化すように笑ってみせて、手に持ったリボンを彼女のほうに差し出した。
 春香はそれだけで合点がいってくれたようで、リボンを見ながらああとうなずいてくれる。
 自分は近づいてくる春香を見ながら、さっきの貴音と千早のことを思い出す。なんとなく春香なら同じことしても許してくれそうな気がして、深く考えずに目の前まで来た瞬間に思いきって抱きついてみた。
「響!?」
 春香が驚いて逃げ出そうとしているが、こちらは動物たちが暴れるのを押さえ込むので慣れたものだ、抱きついたまま彼女の頭や背中をなでつけて落ち着くのを待つ。
 効果があったのかなかったのか春香が暴れるのをやめてくれたので少しの間そのまま抱き締めていた。
 何かが違う、かもしれない。よくわからないけど。そういえば貴音は落ち着くと言っていたのに、自分は落ち着くというよりも落ち着かせてしまっているじゃないか。
 どうしようかと思い悩んでいると、
「響? それに一緒にいるのは天海春香ではないですか? こんなところでどうしたのです?」
「春香に、我那覇さん?」
 貴音と千早の2人がやって来てしまった。
 千早のほうに目をやる。貴音は千早だからこそ落ち着くといったような言い回しをしていなかっただろうか。
 そうとわかれば千早に抱きついてみるだけだ。
 春香を手放して、すぐさま千早に抱きついてみる。
「我那覇さん!?」
 驚いた声は出したものの抵抗するようなそぶりもなく千早は腕の中に納まってくれた。
 春香みたいに動いたりしないし、細身だから腕の中での納まりもいい、背中に回した腕に触れる髪もさらさらとしていて心地よく思える。
 でも、何か違う。響にはなんとなくそう思えた。
「響、いきなり抱きついたりしては、如月千早に失礼ですよ。それに天海春香も突き飛ばされて驚いているではありませんか」
「お、おお、そうだった、他の事が気になってて、そのあたり考えてなかったぞ。ごめんなー、千早、春香」
 千早に回していた腕を放して、彼女の顔を見ながら謝罪する。
 春香のほうに振り返ってみると、彼女は貴音に支えられて立っていた。突き飛ばすように手放してしまったのだから、こちらに関しては本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「怪我とかしてないか、春香。本当にごめんっ!」
「大丈夫だよ、響。なんかびっくりしちゃっただけだから」
「そっか、よかったぞ」
「よくありませんっ。響、あなたは本当に反省しているのですかっ?」
 貴音の厳しい声に体がすくんでしまう。
 彼女の怒っている表情が怖くて、春香と千早に対して手を合わせて謝る。
「貴音の言う通りだ、本当にごめんなさい。この通り反省している」
 今になって彼女たちに対して申し訳ないやら、こんなことをしてしまった自分が情けないやらで感情が抑えきれずに泣いてしまった。
「うわーん、ごめんよー。貴音が千早を抱き締めてて、なんか良さそうだったから、自分も試してみたくなったんだよー」
 泣き出してみると、次から次へと涙が出てきて止まりそうにない。
 いきなり目の前が涙でぼんやりしていたのが、急に暗くなった。
「そうだったのですか、響。そういうことはちゃんと訳を話してからお願いをしなくてはいけませんよ」
 どうやら貴音に抱き締められたらしいことが耳元から聞こえてきた声でわかった。いきなりのことだったのびっくりして涙が止まってしまった。
「貴音だっていきなり千早に抱きついたんじゃなかったか?」
「どうだったでしょうか、問題はなかったように思うのですが。如月千早、あれは問題のないことでしたよね?」
「ええっと、どうだったかしら」
「なんか変なことしてたの、千早ちゃんと貴音さん!?」
「春香、なんてことを言うの! へ、へへ変なことなんかしてないわよっ?」
「あやしーなー。よし、私たちも貴音さんたちみたいにしよう、カモン!」
「カモンってどういうこと!?」
 貴音に抱き締められながら、髪をなでられていると、さっきまでのぐちゃぐちゃだった気持ちがウソみたいに凪いでいくのを感じる。
「貴音の言ってたのが、なんとなくわかった気がするぞ。こうしてると落ち着いてくる」
「そうですね、寂しかったりつらかったり、悲しかったり、そういう時に誰かにこう抱き締めてもらえると落ち着きますね」
 貴音と抱き合いながら、その言葉に何度もうなずく。最後に一滴だけ涙が流れたのは貴音の言葉が心のどこかに触れたからだろうか。
「じゃあ、千早ちゃんから来ないならこっちからいくね!」
「私は今そんな気分じゃないのよ、お願いだからやめて、はる、春香ーーーーーー!?」

-END-

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