なんか書いてみたり 【はるちは】「やりとり」(※百合注意)

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【はるちは】「やりとり」(※百合注意)

10-14,2011

アイマス1時間SS参加作品になります。
使用したテーマは「人恋しい」。
よろしくお願いします。





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 人恋しくなると、私は千早ちゃんに電話してしまう。
「もしもーし」
「春香? こんな時間にどうしたの?」
「千早ちゃん、今大丈夫だった?」
「ええ、お風呂入ったところだから」
「ほほう。今、どんな格好?」
「なに、その言い方。ちょっとおじさんくさいわよ」
 少し間が空いて、
「まだ上がったばかりだから、今シャツを着たところよ」
「下は?」
「下着だけ」
「なかなかセクシー?」
「そんなわけないでしょ。シャツは着古したやつだし、下着だって合わせのブラが古くなって壊れちゃったのをそのまま使ってるやつだから。色気のかけらもないわ」
「ほうほう」
「あなたの格好はどうなの?」
「私はもっとださいよぉ。スウェットの上下だし」
「家だものね」
 しばらく二人して笑う。
「ねぇ、千早ちゃん。シャツ脱いでくれない?」
「いきなりどうしたの」
「えー、いいじゃん。おねがい」
「わかったわ」
 またしばらく間があってから声がした。
「脱いだわよ」
「次はね、自分撮りしたやつ、送ってほしいなぁなんて」
「なっ! 何言ってるのよ、そんなことできないわよ」
「私も送るから」
「本当に? そっちも服は脱いでよ?」
「もちろんだよ」
 いったん電話を切って、スウェットを脱ぎ、携帯電話のカメラでパチリ。メールに添付して千早ちゃんに送った。それと同時に彼女からのメールも届いた。
 画面の中の千早ちゃんはどういう表情をすべきか悩んで、困ったように眉を下げてほほ笑んでいる。そして、その下はもちろんパンツだけのあられもない姿だ。上からの角度で撮ったからか、ほぼ全身がそこには写りこんでいた。
「もしもーし。届いた?」
「と、届いたわよ。上しか写ってないけど、裸じゃないわよね」
「あー、そっか。ちょっと待って」
 また切って、千早ちゃんのように携帯を上にしてもう一度撮る。確認してみると、今度はちゃんと顔からパンツまで入っていた。しかも、いい笑顔をして。
「届いた?」
「え、ええ、届いたわ。今日はずいぶん派手なのをつけているのね」
「あー、うん、今日買ったから、寝る前に試しに履いてるんだ。千早ちゃんに見てもらいたくて」
「そう。うえも」
「え?」
「上ももちろんあるのよね?」
「うん。見る?」
「ええ。その、見せてくれるなら」
「でもなぁ」
「やっぱりダメかしら」
 平静を装っているけど、落胆しているのが隠せていない。
「そんなことないよ。じゃあ、千早ちゃんは逆にパンツ脱いで送ってよ」
 声にならない驚きの声が聞こえた気がした。
 私たちの業界じゃ充分放送事故になるくらいの空白があって、
「いい、わよ」
 という返事がかえってきた。
「それじゃ、さっそく」
 私はブラジャーをつけて、また同じように上から撮る。今度は顔が入るようにと、下着だけ写るようにとの二枚。
 そして、それらを全部脱いでの三枚目も。
 送ると同時に、また千早ちゃんからメールが来た。そこには同じ角度ながら履いていない上に、恥ずかしさから完全に困った顔になっている彼女の姿が。
 さて、今度はどんなお願いをしてみよう。これ以上のお願いとなるとしてくれないかもしれないけど。
「もしもーし」
「春香ぁ!?」
「気に入ってくれた?」
 それに対する答えが返ってくるのは、電話が切れたんじゃないかと思ってしまうくらいの沈黙の後だった。

-END-

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