なんか書いてみたり 百合M@S108式作品「千早の部屋」

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百合M@S108式作品「千早の部屋」

11-13,2009

【企画】ワシの百合m@sは108式まであるぞ」の参加作品になります。
いかがわしい作品を目指し、なんだか百合でなくなったような気がしますが、お楽しみいただければ幸いです。
※性的な表現は今回できる限り避けてしまいましたが、それでも少しありますので18歳未満の方は作品をご覧にならないで下さい。

追記:晴嵐改さんよりイラストをいただきました、いつもありがとうございます!
SSの途中に貼らせていただきました、いかがわしさ120%増しだぜ!ヽ(゚∀゚)ノ



使用お題:キス、笑顔、ありがとう、ごめんなさい

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 千早が不意に鳴り出した自分の携帯を見てみると、そこには菊地真の名前が表示されていた。
 シャワーに入る前に気づけたのは自分よりも彼女にとって幸運だったかもしれない、そんなことを思いながら通話ボタンを押した。
「もしもし? 真?」
『うん、いきなりでごめんなんだけど、今から千早の部屋に行っていい? ロケが近くで終わっちゃったんだ』
 近くの時計を見てみると、10時前を指している。電車でも余裕で帰れる時間なのだから泊まっていいかというのは妙な話な気がしないでもない。
 とはいえ、部屋にたびたび訪れている彼女に対して千早から断る理由も特にはなく、まずはうなずいてから言葉を続ける。
「私は構わないけど、もう時間も遅いわよ。家とかは大丈夫なの?」
 それに対してすぐに「もちろん」という返事が返ってきて、
『千早の部屋が近くだから泊めてもらえるかもって言ったら、すぐにOKが出たよ』
 シャツや下着を全て脱ぎ、洗濯のかごへ入れるながら、携帯電話を耳に当てる。
「なら、大丈夫ね。真がここに着いてもまだシャワーに入ってるかもしれないから、そのときは悪いんだけど待っててちょうだい」
 そう言った途端に聞こえてきた真の抗議の声に笑いを噛み殺しつつ、一度携帯で連絡してダメだったら近くで時間を潰すように言い含める。
 真はまだ不満そうな声を出してはいるものの了承の返事が向こうから聞こえてきた。
 少しこらえきれずに千早は笑い声をもらしながら携帯電話の通話を切り、真のために何か料理でも作ってみようかと思いながらバスルームへと入っていった。

 部屋のインターホンが鳴り、それに答えながらドアを開く。そこには笑顔の真が立っていた。
「いらっしゃい、ちょうどよかったわ。ごはんはまだでしょ? 簡単なものだけど2人分作ってみたのよ」
 千早がそう言うと、真は少し驚いた顔をする。
 それに対しては胸を張ってみせ、
「一人暮らし始めてからそれなりに経つのだから、これぐらいできないとね」
 こぶしで軽くそこを叩いてみせた。
 真を部屋へと招き入れリビングにしている部屋に座らせると、千早はてきぱきと料理を皿にのせ、真の前へと並べていく。
 おひたしであったり、煮物であったり、味噌汁であったりとあまり時間がかからずにできるものを用意した。煮物にいたっては昨日作ったものを温め直したものなわけだし。味は自分で確かめてそれなりのものだという自信が千早にはあった。
「おいしそう」
 だから、そんな真の一言に笑顔になってしまうのもしかたのないことだった。
「そうかしら、そう言ってもらえるなら、自信になるわ」
「あ、湯上りの千早のことね。料理ももちろんだけど」
 真の言葉に少しの間だけ呆然としてしまうが、すぐに気を取り直し、彼女の目線から自分の体を隠すように手を差し出す。
「何を言ってるの。そんなふうに見つめないで、なんだか恥ずかしいわ」
「寝間着とか着ないの? キャミとショーツだけだなんてラフすぎるよ、目のやり場に困る感じかなぁ。いや、こっちは見てて楽しいけど」
「なんだかいやらしいわよ、その言い方」
「ねぇ、千早。こっち向いて」
 何かしら、と尋ねようとしたのだが、その口がいきなり真の唇に塞がれてしまった。
「ちょ、ちょっとっ! いきなりキスとか、しないで」
 その場に押し倒され、もう一度唇が押し付けられ、
「ごはん、食べないの?」
「千早のあとで。いいよね?」
 笑顔でキャミソールをめくり上げながらそんなことを言われても千早としては返答に困ってしまう。今の状況が恥ずかしくて真の顔もまともに見ることができていないのに。
「まぁ、なんでも…」
 言葉は続けさせてもらえなかった。

 2人でシャワーを浴び、着替えを持っていない真には千早が今着ているものとは色違いのキャミソールとパンツを貸すことにした。
 千早は温める必要のある料理だけ温め直してテーブルに並べたが、体が気だるくて食べる気にならずに真が食事をするさまを眺めている。
「意外だなぁ、千早って和風のもの作るんだねぇ。これなら冷めてもおいしいし。ん? こうなること予想してた?」
「バカ」
 千早に向けられた意地悪そうな笑顔に見惚れかけて、それだけしか応えられなかった。
 千早の分まで食べてしまった真は大きく伸びをしてそのまま床に倒れていく。満足そうに微笑みながら少し丸まったりする真のさまが猫のように見えて、そのほほえましさに千早は笑うつもりもないのに口の端が緩んでしまうのを隠し切れなかった。
 千早は空いた皿を重ねて運びやすいようにしていく。
 ちらりと見た真はこっちを見つめて笑っている。
「ご馳走になっちゃったね、ありがとう、千早。これは何かお礼しないとなー、何がいいかな?」
「別にいいわよ。片づけするからゆっくりしてて」
「手伝うよ、2人でやっちゃうほうが早いだろうし」
 身軽に立ち上がった真が全ての皿を重ねて、いかにも軽そうに持ち上げてしまう。
「1人でしてもすぐに終わるわ。それにエプロンは私が普段使っている1枚しかないのよ」
「少し濡れるくらい気にしないよ、エプロンは千早が使っちゃって」
「そのキャミソールとショーツ、私のなのよ? まぁ、真がいいならいいんだけど」
 しかし、2人でキッチンに入って千早がエプロンをつけた途端、
「ちょっと! 真!?」
「千早が悪いんだよ、かわいいから。エプロンとか、なんか誘われてる感じ」

ちはまこ2

「何を言ってるの、本当にやめて、お願いだから」
「千早はかわいいなぁ。いじめたくなるよ」
 真の手が下着の中に潜り込んでくる。千早にとってそれ以上は意味のある声を出せず、荒れた吐息を漏らすしかできなくなっていった。

 再びシャワーを浴び終え、今度は裸のまま千早は真を追いかけ回す。
「だから、ごめんって、千早」
「もうっ。今度はこちらからよっ」
 千早は寝室へと真を押し込み、そのままベッドへと押し倒し、真の着ていたものを引き剥がしつつ、むきだしになった湯上りの肌のそこここに口付けていく。
「え? ボクはうれしいけど」
「その余裕を消してみせるわよ。覚悟しなさい、真っ!」
「はいはい」
 余裕の笑みでそんな返事をする真の唇に噛み付くようにして唇を塞ぐ。

「うん? もう明けてきたのかな」
 その言葉に続いて外で鳥が鳴いているのが耳に入ってきた。
「千早、おなか空いたんだけど。ちはやー? 聞こえてるー?」
 意識が現実に戻らずおぼろげなまま、真にわずかに触れられるだけで体を震わせてしまい、声を漏らしてしまう。
 そんな反応を面白がるように真は髪や首筋をなでてくる。
「しかたないなぁ、まったく。朝ごはんの準備してくるね、千早」
 音が鳴るような口づけを交わして、真が寝室の外に向かって背伸びしながら歩いていく。
 離れていく真の体を手でつかもうとしたのだが、千早の体に力は入らず、思うように動かせない。
 こちらに振り向いて軽く手を振ってくれた真にようやく安心し、千早は目を閉じて余韻を感じ続けた。

-END-

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COMMENT

拝読しました。

強気な真は今回の百合m@sで私も書いたのですが、なかなかこのように、色気のある部分も出せなかったのですが、台詞回しの色っぽさにやられました。淡々としていながらも、テンポが良く彩りのある文章には飽きが来ず、最後まで楽しく読めました。

別ページにございます、みきりつも読ませて頂きました。
理想的な二人の関係と申しましょうか、なんだかんだで律子もまた救われてる部分、支えられてる部分を感じ取れたのは良かったです。静謐としながらも、どこかほのかな暖かさを感じるcoroさんならではの作品でした。

それでは、ここで失礼致します。
ありがとうございました。
2009/11/13(金) 01:19:14 |URL|島原薫 #- [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2009/11/13(金) 01:19:50 || # [EDIT]
読ませていただきました

 真が天然で押していくのは、押しに案外弱そうな千早にとって
本当においしい存在なのでしょうね^^
 それを結局拒否しないというのも千早らしいというなんというか
 ハタからみても新婚夫婦って感じですね^^

 律子と美希の方も読ませていただきましたー
 あちらは、しっかりしてるようで意外と抜けている律子と
 空気読まないようで案外気遣いができる美希と
 意外性の部分をうまく引き出していい感じでしたー 

2009/11/13(金) 01:36:31 |URL|トリスケリオン #- [EDIT]
SS拝読させて頂きました。
coro先生、まだDOKI☆DOKI☆が止まりません。素晴らしいEROSでした…
千早さんと真さんは以前書いたことがあるのですが、二人の関係性をどうしたらいいかもんどりうった思い出があります。
真さんの無邪気でありながらもいたずらっぽいセリフ、千早さんの嫌よ嫌よも好きのうち的な感じの仕草…もうたまりません。冷静にコメントを打つことができません。
スマートな文でここまで扇情的な雰囲気を表現できるその文才に拍手です!…ふぅ。

そして、みきりつSSも拝読させて頂きましたのでこちらに感想を書かせて頂きます。
美希さんが何てけなげでかわいいこと!
肉食系と言われる美希さんですが、恋する人にはきっと優しいんでしょうね。美希さんのさりげない気遣いとちょっとした遊び心に悶えました。
眠っている律子さんもまたカワイイこと!ふんぎゃあ!
眠っているときに素顔を見せる律子さんが…もう…ふぅ。
おにぎりの塩加減についての好みの違いや、二人がお互いのことをどうみているか、そんな繊細な表現もきちんとなされていて、素晴らしいなぁと思いました。

とても素晴らしいSS、ありがとうございました!
2009/11/16(月) 23:44:28 |URL|小六 #- [EDIT]
>>島原薫さん
感想ありがとうございます!
今回のちはまこは台詞回しだけでも色っぽい内容にしてみたかったので、それが成功したようで自分的には満足です。
みきりつは自分の中にできている二人の関係性を考えたときにああいう場面が出てきました、自分ならではの作品というのはなんともうれしい言葉です!

>>トリスケリオンさん
感想ありがとうございます!
自分の中にある真は受けより天然攻めでした! そうか、結婚設定という方法があったか(何

>>小六先生
感想ありがとうございます! 先生とか言われるから、先生って言い返す!
ちはまこ、扇情的な雰囲気になってたのならよかったです、エロスに感じてもらえたのなら本当によかったです…!
2009/11/17(火) 00:21:03 |URL|coro #- [EDIT]

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