なんか書いてみたり 「ちはゆき子育て奮闘記」

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「ちはゆき子育て奮闘記」

05-29,2011

急に書くことになったのでw
テーマはそのまま「ちはゆき子育て奮闘記」です。
よろしくお願いします^^





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 赤ん坊が寝息をたて始めたのを見て、私――如月千早はようやく一息つくことができた。
 ふいにベビーベッドの見える場所にあるソファにだらしなくもたれた私を笑う声が聞こえてきた。
「おつかれさまでした、千早ちゃん」
 私は首を横に振ってなんでもないと示しながら、彼女の持ってきた湯気のたつ湯のみを受け取る。中身はもちろん彼女が入れてくれた熱い日本茶だ。
 隣に座った雪歩も色違いの同じ形をした湯のみに口をつけている。
「子育てって大変だね。産む前から想像していたけど、それ以上」
「そうね」
 まだ昼間だというのにぐったりしてしまうほどだ。食事は雪歩に任せてしまうしかないけれど、おむつを変えたりやお風呂に入れたり、機嫌が急に悪くなったときになだめたりなど、めまぐるしくすることが出てくる。
 疲れてはいるけれど、不思議とそれを嫌だと思うことはない。
 なぜかと考えたときに答えはすぐに行き着く。
「どうしたの、千早ちゃん?」
 私が見つめる先にいる彼女――如月雪歩との子どもだからだ。同性でも子どもが授かれるなんて夢のようだった。
 なんでもないと誤魔化すように私は笑い、彼女の肩を抱き寄せた。
 ほほ笑みながらも私のされるがままにこちらにもたれかかってくる彼女が愛おしい。
 私は彼女の柔らかい髪に鼻先をうずめる。
 今は赤ん坊も寝ているのだから、少しくらい夫婦で甘い時間を過ごしたってかまわないだろう。
「千早ちゃん」
 彼女も察して甘えるような声を聞かせてくれる。
「雪歩」
 私は彼女の名前を呼びながら、そのかわいい口元に唇を寄せようとした。
 赤ん坊の泣き声。
 この声はもしかすると――
「おむつかな」
 彼女のその言葉にうなずきなら、おむつを持ってくるように頼むと、私はベビーベッドに向かった。
 赤ん坊を抱きかかえ、名前を呼びながら少しでも機嫌が良くなるようにあやす。
 案の定おむつだったのだが、変えてみても泣き止まなかった。
 病気だろうか。
 不安になり、額に手を当ててみるのだが、よくわからない。顔色や体におかしいところは見当たらない。
 雪歩にも見てもらおうと思ったのだけど、当の彼女がどこにもいない。さっきまですぐそばにいたはずなのに。
「雪歩? 雪歩っ! どこなの!? 雪歩ーーー!?」

「千早ちゃんっ。千早ちゃんっ」
 目を開けたら、そこに雪歩がいたので、何も考えずに抱きついた。
「千早ちゃん? 大丈夫?」
 うろたえながらも尋ねてくる彼女の声が私の心を穏やかにさせてくれる。
 それとは別にどこか近所から赤ん坊の泣き声は聞こえてくる。
 ようやく目が覚めてきたのか、ここが彼女と暮らす部屋だということを思い出す。
「どうしたの、千早ちゃん?」
 私は首を振ってなんでもないことを伝える。
 振ったときにほほに触れた彼女の髪の柔らかさにうっとりとしながら、彼女の体を抱きしめた。
 全身くまなく柔らかくて、私のどこかで火がついたようだ。
「雪歩」
「千早ちゃん」
 私は押し倒し、むさぼるように――それこそ、子どもでも授かるのではと思うほどに、彼女を愛した。

-END-

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