なんか書いてみたり アイマス1時間SS「手をつないで」

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アイマス1時間SS「手をつないで」

05-20,2011

アイマス1時間SS参加作品になります。
今回使用したテーマは「五月晴れ」。
よろしくお願いします。





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 ある日の日曜日。
 天気はこれ以上ないくらいの五月晴れ。
 人の行き交う駅前で私の同級生の女の子――如月千早ちゃんが歌っていた。
 アコースティックギターを奏で、いきいきとした表情で。
 私こと萩原雪歩はそれをこっそりと見ている。
 気づいたそぶりはない。
 だって、彼女は私が近づくとすぐに歌うのをやめてしまうから。
 だから、少し離れた場所からこっそりと。
 千早ちゃんの前には少しずつ人が集まってきていた。
 少しうらやましいな。
 曲の終わりに拍手が起こる。私も小さく拍手をする。
 彼女の笑顔がまぶしい。
 太陽の光がスポットライトのように千早ちゃんを輝かせていた。
 私もうれしくなって頬を緩ませる。
 何曲か歌い上げた彼女が充実の表情で見てくれた人たちに礼をすると、アンコールの声が上がった。
 照れくさそうに楽譜をめくる彼女を見ながら、「さて」と私は動き出す。
 最後の曲くらいは逃げないで聴かせてくれるだろう。
 今やって来ましたよといった感じで立ち止まると、千早ちゃんはこちらを見つけたのだろう、驚いた顔をした。でも、観客にせっつかれてギターを鳴らし始めたのだった。


 ♪ 今日あなたと会いたかったよ 話しがしたかったよ
 
   どうしてそんな風に思うのかな?


 静かな始まりの歌。
 そういえば、放課後彼女が歌を考えているのを私は楽しく眺めていたっけ。


 ♪ 駅前で待ち合わせて 手をつないで

   おしゃべりしながら 帰ろうよ

   照れくさいとか言わないで

   キミが好きだから おねがい


 間奏になり、千早ちゃんと目がふいに合ってしまった。
 私は小さく手を振ってみせた。


 ♪ 明日晴れたなら 手をつないで

   おしゃべりしながら 歩こうよ

   それくらいいいじゃないの

   駅前で待ち合わせて 手をつないで

   おしゃべりしながら 帰ろうよ

   照れくさいとか言わないで

   キミが好きだから おねがい

 
 演奏が終わり、彼女の一礼とともに拍手が起こる。

 千早ちゃんが片付けるのを待って、
「じゃあ、帰ろっか」
「え、ええ」
 私は手を差し出す。
「ええっと」
「手をつないで帰ろっか。そんな気分だから」
「あ、えと、どうし……」
 彼女の言葉を最後まで聞かず、私は千早ちゃんの手を握って歩き出す。
 真っ赤な顔をしているような気がするけど、私はかまわず話しかけながら。

-END-

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