なんか書いてみたり 春香と千早姫

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春香と千早姫

11-10,2009

なんかできちゃったね…短いけど(´・ω・`)
例えばこんな始まりって感じでいかがでしょう?
元ネタはいつもお世話になっている晴嵐改さんからです<(_ _)>

追記:そしてまたも晴嵐改さんからいただいてしまいました、ありがとうございます(土下座
ネタを借りてしまっただけでなく、イラストまで…;;
というわけで、SSの途中に貼らせていただきました




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「千早姫、こちらです! 早く!」
「春香っ」
 火の粉の舞い、焼け崩れ始めた館の中を2人の少女がなんとかここから逃げ出そうと外に向けて駆けていた。
 高貴な出を表す華やかな千早姫の着物はこの場にあってはひどく重たげで、まるで着物が全身を覆う枷のように春香には見えた。
「春香ぁっ!」
 周囲に上がる火の手に恐怖し、今ここにあって信頼のおける春香の名を叫ぶ。
 そんな最中、彼女はある思惑とそれとは別の想いの狭間に苛まれていた。
 春香は本来忍びの者であり、所属している忍者集団から任務を下されて千早姫の側に仕えていた。ある思惑というのは、その忍者集団が千早姫の住む国とは敵となる国から千早姫の暗殺を依頼されていることから発生している。
 このまま捨て置けば、彼女を亡き者とできる。
 館の火事が何者かの点け火であろうとなんであろうと、任務を早々に済ませてしまう良い機会のはずなのだが、別の想いというのがそれを判断させるに至らせてくれない。
 その想いとは、春香の千早姫に対する恋心だった。
 千早姫を一目見たときから彼女の心は甘い病に撃ち抜かれ、彼女に供をする日々ごとにその想いは深まり、それはどうやっても誤魔化したりできぬほどの楔となって心に打ち込まれてしまっている。
「春香」
 煙を吸い込んだのか、春香の名前を叫ぼうとした千早姫が大きく咳き込み始め、その場に座り込んでしまった。
 何度も名前を呼ぼうとしているのか、顔を上げようとしては咳をし、嗚咽のような声とともに苦しそうに何かを言おうとしている。
 自分の名前を呼んでいるのだとしか春香には思えなかった。
 火の手は館を覆い尽くしたようで、肌を炙るような焦熱の中、まんじりとして伏せている千早姫を見つめる。
 自分の手を下さずに済む今の状況は彼女に恋患う春香にとって非常に好都合と言えた。
「どうすれば」
 春香の思いは定まらない。
 いっそこのまま千早姫とともに炎に焼かれ、あの世まで彼女に供としてついて参ろうか、とまで思いつめてしまう。
 その時だった、伏せて力尽きたかと思えた千早姫がわずかに面を上げ、かすかな声を発したのだった。

春香と千早姫

「助けて、春香」
 その言葉は天井や柱が焼け落ちてくる最中にもはっきりと春香の耳に届き、彼女の心を決めさせた。
「千早姫、御免っ」
 燃え始めていた千早姫の着物の端を破り捨て、彼女の体を軽々と抱え上げる。
 そして意を決し、春香は燃え盛る館の外へと駆け出していった。

-Continued?-

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