なんか書いてみたり アイマス1時間SS「おねがい」

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アイマス1時間SS「おねがい」

03-18,2011

60hss_ba_s.png
参加作品になります^^
使用したテーマは「猫耳」です。

ひびまこひびまこひびまこひびまこひびまこひびまこひびまこひびまこ…
※百合な表現になりますので、苦手な方はご注意ください。






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 事務所の応接セット――テーブルとソファがある、そこに猫耳が付いたカチューシャが転がっているのを見つけたのは菊地真だった。
 訝しげにそれを手に取る。
 なんの変哲もないものだが、なぜここに?
 真はそんな疑問を表情に浮かべ、しげしげと見る。
 考えられるのはテレビ番組か何かで使用するはずの衣装の一部を置き忘れたということなのだろうけども、出入り口のドアをうかがってみても取りに戻ってくる様子はない。
「つけちゃってもいいよね?」
 誰に聞くでもなくそんなことを尋ねながらそれを自分の頭に付けてみた。
 付けたまま近くの壁にかかった鏡をのぞきみる。
 黒い猫耳は髪と同じ色をしていて、ぱっと見では本当にそこから猫のように生えているような錯覚を覚えそうだ。
「にゃん☆」
 握った両手を顔の前まで持ってきて、猫っぽく軽くポーズしてみる。
「とか言っちゃって、へへ」
 照れ笑いを浮かべながらそれを見ていたら、真の背後から不意打ちにカメラのシャッター音が聞こえてきた。
 びっくりして振り返ってみると、そこに立っていたのは携帯電話を手に持った我那覇響だった。
「今度は正面から撮れるさ」
 またシャッターの音。
「おー、今度はかわいく撮れたぞ、真」
 携帯電話の画面をこちらに見せてくる響は無邪気に笑っている。
「うわぁー!」
 慌てて響の元へ駆けつけて携帯電話を取り上げようとする真だったが、響は素早い動きでそれをかわした。
「ふふーん、これを消して欲しいか、真ぉ」
 何度も首を縦に振る真。だが、首を振るのを止めた瞬間、また撮られてしまった。
「どうしようかな。じゃあ、自分の願いを聞いてくれたらいいかな」
「願い?」
 ふふんと鼻で笑った響は手招きでソファへと誘導してくる。
 指図されるままに響の隣に座った真は、何をされるのか不安でいたら、いきなり頭をなでられた。
「な、何?」
 さらに頬擦りに始まって、頭を抱えるようにして全身をなでてくる。
「ちょ、ちょ、ちょっと響、何を」
「何ってアニマルセラピーだぞ。こうやって触って癒されるんだ」
「アニマルセラピーって、ボクは猫じゃ」
「今の真は自分の猫だから問題ない問題ない」
 抵抗しようとした真だったが、響は飼っている大きなイヌ美やブタ太を相手にしているせいか、うまくいなされて離れることすらかなわない。
 まるで動物のように全身をなでられていたら、なんだか心地良くなってきて抵抗する気が失せてきた。
 アゴの下をなでられていると、本当にノドが鳴ってしまいそうだ。
「かわいいーかわいいー」
 頭と背中をなでながら、頬擦りしてくる響があまりにうれしそうなのがより抵抗するということを忘れさせる。
 なんだか本当に猫にでもなってきた気がして、
「にゃー」
 と言ったら、響はさらに目を輝かせて全身をなでてくる。
 優しかったり荒っぽかったりする独特な触り方がクセになりそう。
 もっとなでられたいと身を任せていたら、ふいに響の手が止まった。
「満足したー」
 そんなことを言われて、真は愕然とした。あきてしまったのだろうか、と。
「どうした、真? 自分は満足したから、携帯の写真は消しておくな」
 満面の笑顔は本当に満足してしまったのだろうということが察することができた。
 もっと触ってもらいたいと思う真だが、それを口に出すことはできないほどには理性がある。
「早く猫耳外さないと、誰か帰ってきたら厄介じゃないか」
「う、うん、そうだね」
 上目づかいで響を見る。
 しかし、携帯の操作に夢中な響はそれに気づいている様子がない。
「あ、あの」
 がまんができなくなって真が口を開いた瞬間、
「あ」
 響の手の中からカメラのシャッター音がした。
「なんだかかわいい顔してるから撮っちゃった。うーん、どうしようかな。消さないと、だよなぁ」
 響の惜しむような声に真は、
「消さなくてもいいよ。その代わり、ボクのお願いを聞いてくれないかな」
 響の体にもたれかかり、にゃんと鳴いた。

-END-

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