なんか書いてみたり みきいお

スポンサーサイト

-----,--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

みきいお

11-08,2009

美希と伊織です。
書いているうちになんだかヘンな方向に…どうしてこうなった……どうしてこうなった…!
というわけで、百合表現にご注意を。

追記:またもイラストを晴嵐改さんからいただいてしまったー!ヽ(゚∀゚)ノ
というわけで、SSの途中に貼らせていただきました、ありがとうございます!




*************************************

「くしゅん」
 プールサイドで椅子に座りながら伊織は抑え目なくしゃみをした。
 夏のグラビア撮影とはいえプールでずっと水着姿ではくしゃみの一つも出てくるというものだ。
 今度765プロのアイドル全員それぞれの写真集を出すことになり、今日のスケジュールでは美希と一緒に撮影を行うこととなった。
 冬頃に出版するはずなのに水着というのもなんだか季節感がないとは思いつつも、これも仕事なのだからと思い込めばどうということもない。冬場に外で水着の撮影をすることを考えればなおさらだ。
 そんなことより苛立つのはさっきからやたらと盛り上がっている美希の撮影のほうだ。
 女のカメラマンなのだが、美希のことがいたく気に入ったようで時間が押しているのに気づいていないのか無視しているのか、いまだに撮り続けているのだ。
 カメラマンのテンションの高さに周囲のスタッフもあきれ気味で、美希も仕事だから顔は作っているもののやはり疲労の色が見て取れた。
『デコちゃん、助けて』
 眼が合った瞬間、美希がそんな風に口を動かして片目をつぶって合図を送ってきたが、
「知らないわよ」
 伊織はそっぽ向く。それからちらりと横目で美希の表情をうかがうと、潤んだ瞳でこちらを見ていた。
「どうなっても、知らないんだからっ」
 勢いよく立ち上がり、スタッフの間をすり抜け、カメラマンの横まで歩いていく。止める間を与えずに来たのだから当然誰も止める人間はいなかった。
 カメラマンは美希を撮るのに夢中だったようだが、美希の目線がこちらにあったから気づいたのだろう。
「あ、伊織ちゃん」
「この馬鹿カメラマン、いい加減にしなさいよねっ!」
 伊織が突き出した足がカメラマンの顔面を捉える。
 ごめんなさいという悲鳴をプール中に響き渡らせながら、彼女はカメラのシャッター音と一緒にプールの中へと落ちていった。
「ふん、休憩入るわよ」
 少しだけすっきりすると自然に笑顔がこぼれ、周囲にそのことを申し渡すと、全員がかしづくようにそれに従ってくれた。

「デコちゃん、ありがとうなのー!」
「デコちゃん言わない、そして抱きつかないの。離れなさいよっ」
 休憩に入り、一度更衣室に着いた途端に貼りついくように抱きついてきた美希をなんとか引き剥がそうと苦心するも全然彼女は離れてくれない。離れたとしてもまたすぐ抱きついてきては頭ではなく額をなでてくる。
 美希の体を振り払うと、近くにあった長椅子に腰かけて怒鳴りつける。
「別にアンタのためにしてあげたんじゃなくて、撮影の時間が押してるからしかたなくやったのよっ。あとオデコ触らないの」
 美希の手が額を触れてくるたびに振り払う。そのたびに不満げな色を強めていくが伊織はかまわずに振り払ってそっぽを向く。
 こんなに感謝しているのにと言われてもそれを表現されてしまうと照れてしまうのだ。
 抱きつかれると同年代の割に成長した胸が当たってどぎまぎしてしまうし。
「そうね、お礼というならアンタの大事なものでもよこしなさいよ。ちょうど口寂しいし」
 今日もどこかにおにぎりを持っているだろうから、それを渡してくれたらいいというつもりで伊織は言ったのだが、それに対して美希は何の反応を示す様子のなく、考え込んでいる様子が伊織からはうかがえた。
「早くしなさいよ」
「デコちゃんが欲しいならいいよ」

みきいお

 振り向いた途端に美希の顔が至近距離に近づいてきて、唇にやわらかい感触が押しつけられた。
 最初は理解できなかった伊織だが、美希の顔が離れていったことでようやく何をされたのか理解できてきた。自分の頭はそれとともに熱を帯びて、真っ赤になっていっているのが容易に想像できた。
「み、美希!」
「? もっと?」
「何してんのよ、頭おかしいんじゃないのっ。私はそういうのじゃなくて、おに…」
 最後まで言い切らないうちに美希に唇をふさがれる。
 抵抗をしようにも混乱した頭ではどういう抵抗をするのかも思いつかず、呼吸することすらも忘れてただ美希を見つめていた。
 考えていることがつらくなり、美希から与えられる行為が気持ちよく思えるようになってきた。
 体から力が抜けて、伊織は椅子に倒れてしまう。
 そのまま意識が遠のくのを感じながら、上から降ってくる美希の顔を見つめていた。
「デコちゃん、こんなお礼だったらいつでもしてあげるね? デコちゃんの唇、おいしいし」
 美希が笑顔でそんなことを言ったのに対して、自分は首をどう振ったのか。

 目を覚ました後は美希の顔を一度として見ることができず、カメラマンを怒鳴り散らしながら伊織は自分の撮影を進めさせた。
 カメラマンがなんだか恍惚とした笑顔で応えていたのが気持ち悪かったものの、滞りなく済ませることができた。
 その後、発売日近くになり事務所に届けられた写真集の表紙には伊織がカメラマンを蹴飛ばしたときのアングルが使われており、その日一日怒鳴り散らすことになってしまった。
 そして、
「デコちゃんデコちゃん、んー」
「何よ、アンタ」
「デコちゃんにもご褒美なら、ミキにもご褒美、欲しいかも」
「なんでそんなことをしてあげ…」
 なんやかんやと理由をつけては美希に唇を奪われることが多くなってしまった。
 そのたびにそれが気持ちいいとも思ってしまうようになってきて、
「アンタ、なんてことするのよ! いい加減にしなさいよね!」
 そんな事実を誤魔化したくて、伊織は今日も美希を怒鳴り散らす。

-END-

*************************************
スポンサーサイト

COMMENT

COMMENT FORM

  • URL:
  • comment:
  • password:
  • secret:
  • 管理者にだけ表示を許可する

TRACK BACK

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。