なんか書いてみたり 響と真と

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響と真と

11-24,2010

勢いで書いて、勢いでブログを更新!
ビミョーにアイマス2ネタとなっていますので、ご注意を!ご注意を!






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 真が自分の手をつかんで「外に出よう」と言ったから、自分たちは765プロの事務所を出て、ふらりと「さんぽ」を始めた。
 冬になってきていることを感じさせる風の冷たさが明日からはもう少し厚着しようと思わせてくれる。
 事務所から出て、歩けるだけ歩いて、どこかの公園に着いて、ベンチがあったから座り込んだ。
「響は何か飲み物いる?」
「あったかいの」
「わかった」
 自分の返答をおもしろがるような真の笑顔に不機嫌になりそうだったけど、頭にポンっポンっと優しく手を置かれたらそんな気持ちも急に何処かへ行ってしまった。
 冷たい風が吹くたびに自分は自分の肩を抱き寄せて震えてしまう。
 道行く人も予想外の冷え込みだったのだろう、その歩みはとても足早だ。
 ボーっと眺めていたら、その視界に飲み物の缶二本を持った真がこちらに向かって駆けてくるのが飛び込んできた。
 その姿だけで顔が緩んでしまうのがわかる。
 まだ何も飲んでいないというのに、心まであったかくなってきたような気がしてきた。
「コーヒーと紅茶、どっちがいい?」
 目の間に差し出された二本の缶を見比べ、量が多目のミルクティーの缶を取った。
 真が隣に座り、ぴったりと体を寄せてくる。
「あったかいね」と彼女が小さくつぶやくから、自分も「そうだな」なんて声になったかなってないかくらいで言った。
 缶を開け、口をつけると、その温かい液体がのどへと入ってきて、胃袋からじんわりと熱が回ってくる。その熱が欲しくて勢いよく飲んでしまった。
 口から離すと、缶は最初に持った頃よりも半分くらいの重さしか感じられなかった。
「やっぱり紅茶も飲みたいなぁ。もらってもいい、響?」
「う、うん。そんなに入ってないかもだけど」
「ありがと」
 取られた缶の代わりに、さっきまで真が口を付けていたコーヒーの缶が手渡された。
 飲んでもいいってことなのだろうと唇をつけて缶を傾けると、
「ダブル間接キス」
 なんてことを真が言ったので、自分はあやうく口の中に含んだコーヒーを吐き出しそうになった。
 派手にむせていると「ごめんごめん」と真が優しく背中を撫でてくれた。「大丈夫?」と心配そうにこちらを見てくるのを頷いて応えるのだが、咳はなかなか治まってくれない。
「変なこと言って、ごめん」
「いやいやいやいやいや、いきなりで驚いただけだぞっ。こっちこそごめん」
「いやいや、響が謝ることはないじゃん」
 言葉が途切れて、ふっと見つめ合ったら急に笑いがこみ上げてきた。
 それは真のほうもだったらしく、二人してしばらく声を出して笑った。
 ひとしきり笑い、それも治まったところでまた二人でひっつくようにして座り直した。
 真がこちらを見ながら口を開いた。
「あの三人は」
 その言葉を聞いた途端、その三人の顔と彼女たちのプロデューサーとなるもう一人の顔がすぐに思い浮かんだ。
「ボクたちの先に行ってしまう。それは祝うべきことだけど、でもボクにはとても妬ましいこと」
「うん」
 自分もその言葉にしっかりとうなずく。
「だから」
 真の言葉を奪うように、
「自分たちも負けていられないぞ。早くデビューして、追いつかないとな!」
「そうだね」
 とうなずいた真に自分は抱きついた。
 しかしすぐに何も考えずに自分がしてしまったことにうろたえ始めてしまう。
 真も腕を回してきたからなおさら慌ててしまう結果に。
 触れているところだけがとても暖かくて、それが真の体温だと思うとなんだか胸がドキドキしてきた。
「どういう形でデビューするかわからないけど……」
 その一言に心臓がドキリと音をたてたような気がした。
 何気ないことだとわかっているのに、視界が急にぼやけてくる。
 涙だとわかってこらえようとするのだけれど、それは一度こぼれてしまうとどんどん溢れてきてしまった。
「響? うわぁ、どうしたの!?」
 泣き出してしまった自分に気づいた真が慌てながらもポケットから出してきたハンドタオルで自分の涙をふいてくれた。
「自分は、自分は真とユニットでデビューしたいぞ」
「えっ?」
 それ以上は言葉にできなくて、ただただ泣いてしまう自分を真は何を思ったのか自分の頭をしっかり抱き寄せてくれて、
「そっか」
 とだけつぶやき、頭をなでてくれた。
「できるといいな。ボクたちもユニットで」
 自分はその言葉に何度もうなずくことしかできなかった。

-END?-

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