なんか書いてみたり みきゆき

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みきゆき

09-29,2009

いきなり最初の投稿が百合のSSってどういうことなの…
とあるイラストからSSを書いてみました
お気に入りいただけたら幸いです^^




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「雪歩っ」
「っん」
 薄暗い事務所の中、いきなり美希ちゃんに口づけをされた。でも私は抵抗もせずに、なされるがままにその口づけを受け入れていた。
 困惑ということもなく、むしろそちらのほうに自分が驚いてしまいそうなほど私は落ち着きをもって、薄く開いた彼女の瞳をかすかに目を開けて見つめていた。
 離れるかと思えばまた吸われてしまい、こちらは呼吸をする間もなくて、かすかに吐き出された彼女の呼気を吸い込む。果物やお菓子とは違う彼女だけの甘い香り。
 少し息苦しくなるくらいの長さの間その行為が続けられ、ようやく美希ちゃんの顔が離れていった。
「ふぅ」
 目を閉じて少し息を整える。
 そして美希ちゃんのほうを見つめ、今あったことがなんでもなかったかのように微笑んでみせた。
「どうかした? 営業で何かあった?」
「ううん。もう1回、いい?」
 かまわないけど、と答える前に彼女の唇は押し付けられていた。
 美希ちゃんはどうしちゃったんだろう。
 次はさすがに抑えないといけないだろうな。
 そろそろ誰か戻ってきてもおかしくないわけだし。
 彼女にされるままになりながら、そんなことを考えていく。
 彼女の両肩に両手をあてて、少し力を込めてみると、離れて欲しいというつもりだったのだが、逆に美希ちゃんはこちらの首に腕を回してしがみついてきた。こちらがさらに力を入れてもびくともしない。
 本当に彼女はどうしちゃったのだろうか。
 呼吸ができないままなのであまりの苦しさに目が回り始めてくる。他の方法が思いつかずに、私は顔をそらして彼女の唇から逃れてしまった。
「雪歩」
「ごめんなさい、美希ちゃん。ちょっと苦しくなって」
「あ、ごめんなの」
 数回の深呼吸の後、美希ちゃんに向かってニコリと笑ってみせた。
 それに安心した彼女も満面の笑みでまたこちらに顔を寄せてくる。しかし、私はそれを顔を押さえることで防いでしまった。
「雪歩、ひどいの」
「ご、ごめんなさい。さすがにそう何度もは、ちょっと」
「そっか。でも美希はもっと何度もしたいな」
 顔を押さえているにも関わらず彼女は徐々に近づいてくる。
 私は誤魔化すように彼女へと質問をして、気を逸らせることにした。
「ええっと。それにしても、どうしてこんなことを?」
「うーん、なんでだろ? TVのお仕事終わって、プロデューサーから事務所で雪歩がお留守番してるって聞いて、帰ってきて雪歩を見たら、キスしたいなって」
 私の問いの答えになっているのかなっていないのか、美希ちゃんは自分の答えに満足げな様子で、やっぱりこっちに顔を近づけてくる。今度は私の手をあっさりどけて。
「もうダメ?」
 美希ちゃんの屈託のない笑顔はそれだけでなんでも許せてしまいそう。その笑顔につられて微笑んでしまったりすると自分の唇を奪われてしまうというのに。
「もうちょっと大人のキス、してもいい?」
 少しだけ離れた瞬間、彼女の吐息に混じって出てきた声はとても大人びていて、私の背筋に電気が走ったような震えが通った。
 美希ちゃんに見つめられながら、私はほとんど反射的に、うん、と応えてしまっていた。
「雪歩、大好きっ」

-END-

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